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杏花

【管理人】 杏花

【CP嗜好】
 ・受にベタ惚れの攻 (基本)
 ・年下攻 (下克上万歳)
 ・男前受 (ザ・漢!)
 ・オヤジ受 (照れ屋な純粋培養)
 
【作品嗜好】
 ・明るくほのぼの
 ・ハッピーエンド
 ・メンタルラブ
 ・ラブコメ、ロマコメ
 ・ちゅー大好物
 ・デキる男たちのワーキンラブ

【私的評価基準】
★★★★★ → この巡り会いに心から感謝
★★★★☆ → とても美味しく頂きました
★★★☆☆ → そこそこ楽しい時間が経過
★★☆☆☆ → さほど可も無く不可も無く
★☆☆☆☆ → 古本屋さんにドナドナ予定

2009/01/04

「鬼畜眼鏡 総評」 (R18)

Category : Spray
(閲覧のご注意)
※18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
※また下記レビューにはネタバレが含まれています。




鬼畜眼鏡 通常版


【あらすじ】 (公式紹介文より引用)
何をやっても裏目に出てしまい、失敗ばかりの営業マン、佐伯克哉。
リストラを目前にして、半ばあきらめていた彼の前に現れたとある人物。
「これを身につけた瞬間から、あなたの人生は大きく変わります」
そういって手渡された、なんの変哲もない眼鏡。それをかけた瞬間から、彼の人生は180°変わり始めた――。
その眼鏡をかけている間は、人が変わったように有能に仕事がこなせるようになったのだ。これで俺は今までの駄目な自分を捨て、変わることができる。
しかし、断片的によみがえる眼鏡をかけているときの自分の行動。 
これは本当に俺なのか? 一体俺は何をしているんだ?
そう、その眼鏡は、なんとかけた者を鬼畜に変える禁断のアイテムだったのだ…。

眼鏡の着脱によって、弱気な主人公(受)から鬼畜な主人公(攻)へと変身できる、アダルトリーマンラブストーリー。


【私的評価】 ★★★★☆


【感想】
おっもしろかったー!!!
眼鏡着脱→人格変貌という奇抜設定からして愉快でしたが、シナリオのテンポもキャラクターの形成もシステム環境も良好で、非常によく出来たエンターテイメントでした。
もうもうもう大っ変面白すぎて今まで手に取らなかった己の迂闊さを深く嘆いた!
鬼畜・陵辱系は本来ガッツリ苦手分野で地雷に近いんですが、でもこれ根底が純愛路線のためさほどキッツイものじゃなく、おかげで許容範囲でした。まあ単なる好きなコ虐めと呼ぶには語弊があるだろうけども、ハッピーエンド迎えるルートに関して言えば充分その領域だと思った。
ちなみにルートは克哉×御堂が最萌え。次点に克哉×本多でした。


【シナリオ】
誤字脱字や整合性については特に問題なく、わりと頻繁に一人称と三人称がごちゃ混ぜになってること以外は不自然なところもない、テンポ良くサクサク進む軽快シナリオ。
非眼鏡のままだと弱気な受、眼鏡を掛けると鬼畜な攻に変貌する主人公。
攻略対象キャラは5名。EDはそれぞれにBEST+BAD数種と、いずれにも属さないBADがさらに数種(BAD多くないかな…)
ちなみにキャラによって優遇の度合いが歴然だったりもする。
クリアしたED数によって、見られるおまけエピソードが増えて行くのはとても美味しい!
”鬼畜レベル”なるものが設置されており、選択肢によって鬼畜度の調整が可能。針振り切る勢いで完全鬼畜化すれば容赦なくBAD一直線、理性を動員してあげると辿り着く先はイチャラブハッピーエンドでした。甘くて良かった!(微妙なキャラもいたが)

【システム】
すこぶる快適。
セーブデータを個別に削除出来る機能、これはめちゃくちゃありがたい!
音楽は特にOPに気合を感じました。カッコイイ…!
マウスポインタが眼鏡の形をしてるのは素敵な小技だと思いましたが、すみません正直ちょっと使いにくかったです。カーソル当てにくい…。
あとゲームを立ち上げるたび、設定したキャラがタイトル(きちくめがね)を発声申告してくださるというオモシロ機能に笑ったです。単にそれだけのことに何故か無性に羞恥を誘われる(苦笑)

【CG】
立ち絵もスチルもえっらい綺麗で、表情の変化も多彩。
みささぎ楓李さんの絵はもともと好みなので大変眼福でした。

【エロ要素】
ガッツリ18禁。モザイク大活躍。
個人的にはエロシーンよりキスシーン重視派なんですが、このゲームは色っぽいちゅーが盛りだくさんで非っ常に嬉しかったです。萌えた!

【キャラクター】
◎佐伯克哉
主人公。ヘタレ属性営業マン。
あまり要領がよろしくない性格で、何をやっても空回るダメっぷりと本人も自覚済み。…だったんだが、明らかな不審人物(Mr.R)から押し付けられた眼鏡を掛けた途端、鬼畜属性の攻キャラ・エリート風味へと変貌を遂げるように。
…しかし眼鏡の有無によって人格180度豹変する彼を、誰もが「ちょっと雰囲気変わったね」程度の認識で済ませちゃうのが不思議でなりません。みんなもっとよく見て!
非眼鏡(受)と眼鏡(攻)を自由に選択出来るとはいえ、どっちにしろ問答無用でBL人生を突き進んで行く運命にある人。

◎御堂孝典
親会社にお勤めの若き上司。
弱冠32歳にして大企業の部長の座に就いていらっしゃる、尊大で傲慢で気位の高い俺様系エリート。その正体はツンデレさん。
克哉の眼鏡有無(=プレイヤーの気分)次第で受と攻の二通りの人生が決定される御方ですが、受ルートのクライマックスにおける凄まじい愛くるしさに萌え尽きるかと思いました。人ってこうまで変われるんだ…!人間の神秘を目の当たりにした。

◎本多憲二
面倒見の良い兄貴分的な同僚。
前向きで快活で暑苦しい、見た目もノリも判り易くオーソドックスな体育会系。
御堂さんに続き、克哉の眼鏡次第で受と攻の人生が決定される人その2。
同期で同僚で親友の立場ゆえ、両者どこまでも対等なところが好みです。遅れてきた青春を惜しみなく曝け出すバカップルになるあたりも好きだ!
あと攻ルートで、リーマン二人連れ立ってダブルの部屋を平気で取った勇者ぶりには大笑いさせていただいた。

◎片桐稔
温和にも程がある直属の上司(課長)。
非眼鏡克哉といい勝負の弱気姿勢&要領の悪さを誇る御方。
みささぎさんの漫画に登場するタイプの(萩原さんとか)おっとりした人畜無害なオヤジさん。今や滅多にお目に掛かれない大和撫子を地で行く健気な乙女属性。
この人は何故かたびたび自らネギ背負って鍋の中に入ってしまわれるのでハラハラしっぱなしでした。
決して嫌いじゃないけれど、乙女系は苦手分野ゆえ残念ながら萌えはしなかったです。オヤジ受自体は好物だがベクトルが違いすぎた…。
こういう人を鬼畜るのは非常に心苦しいというか。どうせならもっとこう尊大な上から目線の俺様系(御堂さんとか御堂さん)を叩きたい…!(苦笑)

◎五十嵐太一
大学生。喫茶店のバイト君。いわゆるワンコ。
元気で明るくて人懐っこくて声がデカいです。
大変申し訳ないんだが、彼のルートは彼自身よりもマスターに夢中でした。寡黙で渋いオジサマが素敵で素敵ですっかり心奪われた。ちっくしょう、なんでオトせないの!(妻帯者です)

◎須原秋紀
高校生。クラブで出会った金髪美少年。いわゆるニャンコ。
誰もがプレイ開始直後にうっかり一夜を共にする羽目になる、攻略キャラとしては一番最初に巡り会う子。でも率先して会いに行かない限り物語に絡んでこない子でもある。
辿り着いたEDがまさかのBESTで軽く衝撃でした。いかにもBLゲー的と言えばまあそうなんだろうけども。幸せの形は人それぞれであると改めて学んだ…。

◎Mr.R
not 攻略キャラ。
突然現れるなり眼鏡を押し付けてきた謎の不審者。
まぁそういうもんだと思ってしまえば気にもならんが、最後まで解明されることなく潔く謎のままでいらっしゃった。


【関連リンク】
Spray (製作元)
TAMAMIの巣 (ライターさん)
陵【ryoutei】亭 (原画家さん)


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